隆の勝、痛恨4敗目でV逸 精神面で猛省「いらない欲が出た」「内面強くしないと」

 佐田の海(左)にすくい投げで敗れた隆の勝(撮影・伊藤笙子)
 佐田の海にすくい投げで敗れた隆の勝(撮影・堀内翔)
 佐田の海(左)にすくい投げで敗れた隆の勝(撮影・伊藤笙子)
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 「大相撲夏場所・千秋楽」(22日、両国国技館)

 優勝争いでトップに並んでいた平幕隆の勝は、佐田ノ海にすくい投げで敗れ、痛恨の4敗目(11勝)を喫した。横綱照ノ富士が結びの一番を制したため、初優勝はならなかった。

 隆の勝は、立ち合いから左を差され、強引に寄りにいったもののすくい投げで屈した。優勝が懸かる大一番だっただけに「もちろん緊張しましたし、自分らしい相撲が取れなかったのが一番悔しい。落ち着いて前に出て行けば良かったが、ちょっと慌ててしまって、強引に出た部分がちょっと悔いが残る」と悔しげ。負けても優勝決定戦の可能性がある状況だったが、「とりえず本割で勝たなきゃ話にならないので、そこだけ集中したつもりだったが、いらない欲が出たかなと。ちょっと考えちゃった部分がある」と首をひねった。

 優勝争いの緊張感を肌で感じ、「後半戦は精神的にも削られた相撲もあったので、やっぱり、内面ももうちょっと強くしていかないといけない」と課題を強調。惜しくも賜杯には届かなかったが、今場所は初金星を挙げ、2大関も撃破して殊勲賞を受賞した。「自分らしい相撲が何番か取れて、横綱大関にも勝てたのでだいぶ自信になった。来場所また頑張るしかない」と奮起を誓った。

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