IOCバッハ会長が露侵攻支持行為に警告「注意深く監視している」 「沈黙」呼びかけ

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は20日、IOC総会での演説でロシアのウクライナ侵攻を支持するアスリートに対して警告を発した。

 IOCは同侵攻を受けて、北京五輪・パラリンピック期間中の五輪休戦決議に違反したとしてロシア、ベラルーシを非難。2月末に両国の選手、関係者を国際大会から除外するように、各国際競技団体に勧告。両国での国際大会の中止、移転などの事実上の制裁を科している。

 競泳では東京五輪2冠のエフゲニー・リロフが3月にプーチン大統領が開いた集会に参加したことが問題視され、国際水泳連盟(FINA)から9カ月間の大会出場停止処分を受け、体操では3月のW杯でイワン・クリアクが胸にロシア軍の勝利を意味する「Z」マークをつけたユニホームを着用し、国際体操連盟(FIG)から懲戒手続きを申請された体操倫理財団によって1年間の出場停止とメダルはく奪処分を受けたが、バッハ会長はこれを支持。「我々は誰がこの戦争を発言や行動で支持しているか、注意深く監視している」と警告し、ロシアで戦争に反対することが最長で懲役15年の罪に問われることに触れ「沈黙がメッセージになると理解している」と、呼びかけた。

 ロシアに対しては「残念ながら、ロシアの指導者との関係は過去数年で劇的に悪化したため、我々は訴えることしかできなかった」と、改めて政府を非難。一方で露選手に対しての事実上の制裁については「保護措置」であることを強調し「侵略後、多くの国で反ロシア、反ベラルーシの深い感情が起こり、選手と関係者の安全は保証されなかった」「自国のアスリートがロシア、ベラルーシのアスリートと競技することを禁止する政府もある」とし、理解を求めた。

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