欧勝馬が幕下V 来場所新十両確実で鳴戸部屋関取第1号に 大相撲夏場所

北はり磨を掛け投げで破る幕下優勝の欧勝馬(撮影・金田祐二)
北はり磨を掛け投げで破る幕下優勝の欧勝馬(撮影・金田祐二)
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 「大相撲夏場所・13日目」(20日、両国国技館)

 東幕下8枚目の欧勝馬(鳴戸)が北はり磨(山響)との全勝対決を制して7戦全勝で優勝し、来場所の新十両昇進を確実にした。

幕内経験もあるベテランに左を深く差されたが、小手に振りながらの掛け投げで豪快に相手を裏返し。「勝ってとりあえずよかった。周りから『あと1勝』、『頑張れ』、『あと1番で上がるよ』と言われて緊張しました」と声を弾ませた。

 鳴戸親方(元大関琴欧洲)が2017年に創設した部屋の関取第1号となることが確実に。「すごいうれしい。部屋頭なので引っ張って、みんなで上がりたいという気持ちがあった」と明かした。

 モンゴル出身で、留学した日体大柏高ではレスリングでインターハイ優勝。日体大で相撲に転向し、4年時に学生横綱に輝いた逸材。昨年九州場所で、幕下15枚目格付け出しでデビューした。先場所は3勝4敗で初めて負け越しも経験したが、見事に雪辱して4場所で関取の座も手中に。「相撲に来ててよかった」と喜びをかみ締め「夢は幕内に上がって優勝したい気持ちはある」と将来を見据えた。

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