NHK カメラクルーの陸上選手接触事故「報告は放送終了後」「安全確認せずトラック横断」

 NHKメディア総局長会見が18日、東京・渋谷の同局で行われた。5月7日に東京・国立競技場で開催された日本陸上選手権1万メートルで、NHKの中継カメラのケーブルが選手に接触した事故について、辻村和人報道局スポーツセンター長から、これまでに判明した概要や原因、再発防止策などについて説明があった。

 事故は同日午後8時50分頃、BS1で中継していた男子2組目のレースで発生。1位の選手がゴールするのを第1コーナー内側から撮影していたワイヤレスカメラ担当のカメラマンが、安全を十分に確認しないまま、トラックを横断しようと進入。当該カメラマンが安全を十分に確認しなかったうえ、2人1組で撮影していた送信機を背負った補助スタッフにも声を掛けず横断を始めたという。これが進路をふさぐ形となり、選手の頸部(けいぶ)に接触し負傷させた。

 辻村スポーツセンター長は「本来ならすみやかに撮影をやめて選手のケガの確認や謝罪、大会主催者やNHK現場責任者に報告すべきでしたが、接触後に選手が走り出したため、大丈夫と思い込み撮影を続けた。接触の事実を伝えたのは放送終了後だった」と明らかに。

 20代の当該カメラマンはトラック横断の経験がなかったが、「現場責任者であるチーフプロデューサーやディレクターらが、放送前の打ち合わせなどで横断方法やタイミングなどについて具体的に説明すべきだったが、安全に関する指示が不十分だった」とした。

 また、スポーツ中継における職業倫理を明文化し、安全管理、危機管理のマニュアルを作成することや、職員等への研修の実施など、4項目の再発防止策を明らかにした。

 林理恵メディア総局長は、「スポーツ中継を担当する放送局としてあってはならないこと。極めて重く受け止めています。けがをされた選手ご本人はじめ関係する皆様に深くおわび申し上げます。スポーツ中継に関わるすべてのスタッフに再発防止の取り組みを徹底してまいります」と改めて謝罪した。

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