泉谷駿介 社会人初戦へ「ワクワク」男子110メートル障害日本記録保持者

 「陸上・織田記念国際」(29日、エディオンスタジアム広島)

 大会前日の会見が28日に行われ、男子110メートル障害の日本記録(13秒06)を持ち、今春順大を卒業した泉谷駿介(22)=住友電工=が抱負を語った。

 順大から住友電工へとユニホームが変わることには「(メインカラーが)青から青なので変な感じはしない」と笑顔。新社会人として「ワクワク感が大きい」と目を輝かせた。

 世界陸上(7月、米オレゴン)を控えて飛躍を目指す今季は、冬場はウエートトレーニングに重点を置いてきた。しかし、パワーアップしたことによる踏み切りの強化で「ハードルに胸から突っ込む意識をしていたら、練習でもうまくいかないことが多くなった」と明かす。

 今季初戦の日本室内選手権(3月、大阪)では、男子60メートル障害決勝で3台目のハードルに右足が引っかかり8位。その時に左足首をねんざし、今も「違和感はある」という状況だけに「技術を見極めながらうまくやった方がいいと思う」と慎重だ。

 ただ、すべてはさらなる高みへ登るためのステップ。日本記録保持者として、「12秒台も狙っていきたいので(今季は)まず13秒2台を安定して出せるようにしたい」と力強く話した。

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