東大の須山穂嵩さん 初力士目指し15日新弟子検査受験 合格なら木瀬部屋から大学通い

 東京大から史上初の力士を目指し、新弟子検査を受検する須山穂嵩さん
 東京大相撲部の仲間たちと記念撮影する須山さん(前列右)=21年10月(本人提供)
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 東大から史上初の力士を目指し、15日に大相撲夏場所(5月8日初日・両国国技館)の新弟子検査を受検する須山穂嵩(ほたか)さん(24)=埼玉県出身、木瀬部屋=が14日、東京都内で取材に応じ「夢はでっかく、東大なので“東大関”を目指して頑張っていこうと思う」とユーモア交じりに決意を語った。

 須山さんによると身長は180センチ近く、体重は105キロ程度だという。167センチ、67キロ以上でパスの体格検査通過は確実。内臓検査に問題がなければ夏場所初日に晴れて合格となり、同3日目の前相撲で初土俵を踏む。

 市立浦和高から1年浪人し、慶大入学。だが東大への思いを捨て切れず、大学1年の冬に3度目の挑戦で合格。入学後に相撲部の見学に行ったことでのめり込んだ。

 入部当時は体重73キロほど。そこから徐々に体力がついてきたが、コロナ禍で試合や練習が大幅に制限された。「もうちょっと強くなれたかな」との無念から、プロへの興味が高まった。3年だった今年3月に卒業単位取得のめどがつき、9月に新弟子検査の年齢制限を超える25歳となるのを前に決意した。

 現在は文学部哲学科の4年生。来年3月の卒業までは勝負の世界との文武両道を歩む。国技の長い歴史に残る注目の新弟子は「何とかうまくやっていきたい。やるしかない」と前を向いた。

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