高木菜那が現役引退「現役を終えることを決意しました」都内で会見

 引退会見を行う高木菜那(撮影・高石航平)
 笑顔で引退会見を行う高木菜那(撮影・高石航平)
 涙ながらにコーチとのエピソードについて話す高木菜那(撮影・高石航平)
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 スピードスケート女子の高木菜那(29)=日本電産サンキョー=が5日、都内で会見し、現役引退を報告した。高木菜は18年平昌五輪で金メダル2つを獲得。2月の北京五輪では団体追い抜きの銀メダルに貢献した。

 「ケガをしているわけではないので、スケートができないわけではないですし、今回の五輪や私のスケート人生において、未練がないわけではありません。ですので(シーズン最終戦を終えてから)この3週間現役を続行しようか、どうしようか、すごく悩み、考えました。その中、私、高木菜那は現役を終えることを決意いたしました」と話した。

 高木はかねて今季を集大成と位置づけて戦ってきた。シーズン最終戦である3月のW杯最終戦(オランダ)では「最後のレースというつもり」と話していた。

 決断の理由については「1つは、最後のレースをオランダで終え、第二の人生を考えたとき、すごくワクワクしたこと」と説明。「2つめは、私が思い描いたレースを出来たこと」と振り返った。

 「今まで私は自分を信じることが出来なかった。どんなレースも不安で仕方なかった。ですが、今年は自分を信じて攻めたレースが出できたことがうれしかったし、やっと心から自分を褒めてあげられた瞬間だった。辛いことの方が多かったスケート人生ですが、最後心から、ここまで諦めずスケートを頑張ってきて良かったと思えた。高木美帆の姉ではなく、やっと、自分の意志で高木菜那として氷の上に立ち、戦えたことが引退を決意した1つの理由」と明かした。

 ◇高木菜那(たかぎ・なな)1992年7月2日、北海道出身。北海道・帯広南商を卒業し、14年ソチ五輪は1500メートル32位。団体追い抜きは4位。平昌五輪では団体追い抜きとマススタートを制し、五輪同一大会で日本女子史上初の2冠に輝いた。北京五輪は1500メートルで8位。団体追い抜き銀メダル。連覇が懸かったマススタートでは、転倒し1回戦敗退だった。155センチ。

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