父がロシア側の捕虜に、出場断念 北京パラでウクライナ選手

 【張家口共同】北京冬季パラリンピックで、8日のバイアスロン女子座位に出場予定だったウクライナの選手が直前で出場を取りやめた。ウクライナ・パラリンピック委員会(UPC)の広報責任者は、ウクライナの戦闘に加わる父親が、ロシア側の捕虜となったとの連絡が選手に入り「出場できる精神状態ではなくなった」と説明した。

 UPCのスシケビッチ会長は取材に「彼女だけでなく、選手、コーチ、スタッフ全員に起こり得る悲劇だ。こうした行為を続けるロシアを強く非難する」とコメント。国際パラリンピック委員会幹部も「21世紀は戦争の時代でない。こんな悲しいことがあっていいのか」と憤った。

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