池江璃花子 世界選手権出場ならず 0秒1派遣標準記録届かずも「優勝できてうれしく思う」

 「競泳・国際大会日本代表選手選考会」(5日、東京辰巳国際水泳場)

 女子100メートルバタフライは東京五輪代表の池江璃花子(21)=ルネサンス=が57秒89で優勝したものの、個人種目の派遣標準記録に0秒10届かず、リレー代表も含めて世界選手権(6月18~25日、ブダペスト)出場はならなかった。

 また0秒1…。0秒12届かなかった2日の50メートルバタフライ、0秒06及ばなかった4日の100メートル自由形に続き突破を逃したが、池江の目は前を向いていた。「派遣に届かず悔しい気持ちはあるが、まずは優勝できてうれしく思う」。予選は8位通過も、決勝では積極的にレースを展開。前半をトップで折り返し、後半もそのまま逃げ切った。ただ派遣標準記録には届かず、個人種目、リレーでも世界選手権出場を逃した。

 派遣標準にわずか届かない連日の結果に「今まで経験したことないくらい、精神的に追い込まれた」と最終日の全種目の棄権を悩んだ。ただ、落ち込んでいた時に西崎コーチ、チームメートに「ここで切り替えて強くなっていく人だと思っている」と励まされ奮起。「戦わずして負けるか、戦って終わるか」と悩んだ末、最後は前向きにレースに臨むことができたという。

 世界切符は逃したが、まだシーズンは始まったばかり。アジア大会(9月11~16日、中国・杭州)の追加選考も残っている。「苦しい経験もこれからに生きてくる」と池江。24年パリ五輪へ向けても「パリでメダル、活躍するために臨んだ大会。自分を信じて、2年後の結果につながれば」と先を見据えた。

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