池江璃花子 泣き崩れた わずか0・06秒 遠い個人世界切符 1位もまた届かず
「競泳・国際大会日本代表選手選考会」(4日、東京辰巳国際水泳場)
女子100メートル自由形決勝が行われ、東京五輪代表の池江璃花子(21)=ルネサンス=が54秒02の1位ながら、派遣標準記録にわずか0・06秒届かなかった。5年ぶり個人種目での代表入りを決められず、またも号泣。最終日の5日は2種目にエントリーしており、世界選手権(ブダペスト、6月18日~7月3日)切符をかけ、ラストチャンスに臨む。
涙が止まらなかった。5年ぶりの個人種目で世界選手権出場を目指した池江。前半から積極的にレースを引っ張り、後半もそのまま首位でフィニッシュ。ただ、派遣標準記録にわずか0秒06届かなかった。ゴール直後に場内アナウンスでタイムが告げられると、一度も顔を上げることなく、プールの中で肩を震わせた。
「去年から全く成長していない。この1年間頑張ってきたのになんでだろう」。
白血病発覚から3年。昨夏は驚異の復活劇で東京五輪に出場した。五輪選考大会となった21年4月の日本選手権では、同種目で復帰後ベストの53秒98をマーク。そして今冬は練習や合宿を積み技術、体力面でも力を付けてきた。しかしタイムは54秒02と低迷した。
大本命だった2日の50メートルバタフライでも復帰後のベストから0秒22落とした。中1日でまたも泣き崩れ、「情けない。ここまでくるとよく分からない」とぼうぜん自失だった。
試合後は「今の自分にはネガティブな言葉しか出てこない。ごめんなさい」と声を絞り出し、西崎勇コーチに肩を抱えられながら取材エリアを後にした。
まだ希望はある。5日に100メートルバタフライ、50メートル自由形に出場予定。さらに100メートル自由形でリレーの派遣標準記録は突破した。日本水泳連盟の選考次第では、リレー代表で世界選手権出場の可能性もある。「泳ぐからにはしっかり全力で、最後まで諦めずに泳ぎ切りたい」。今度こそ個人での世界切符を手に入れる。





