北京パラ結団式 “二刀流”村岡桃佳主将「諦めない覚悟」アルペン大回転で連覇挑戦
3月4日開幕の北京パラリンピック日本代表選手団結団式が24日、都内で行われた。18年平昌大会でアルペンスキー女子大回転(座位)の金メダルを含む5つのメダルを獲得し、昨年の東京大会にも出場した主将の村岡桃佳(24)=トヨタ自動車、旗手でノルディックスキー距離男子の川除大輝(21)=日立ソリューションズJSC=らが登壇。新型コロナウイルス感染症対策のため登壇者以外はオンラインで参加した。大会は10日間行われ、日本からは4競技に29選手が出場する。
日本代表が過去最多18個のメダルを獲得した北京五輪から北京パラリンピックへ、バトンが渡された。開幕まであと1週間。冬季3大会連続出場となる主将の村岡は「自国開催の東京大会から引き継いだ冬季大会の流れを絶やさぬよう、決して諦めない覚悟を持ち、戦い抜くことを誓います」と決意表明した。
18年平昌大会では、アルペンスキー女子大回転の金メダルを含む5つのメダルを獲得。さらに21年東京大会の陸上女子100メートル(T54/車いす)にも出場して6位入賞と、パラリンピックで“二刀流”の活躍を見せた。しかし、夏から冬へ競技を切り替える時間が半年しかない中で、1月17日のスキー練習中に転倒。右肘のじん帯を損傷してしまい、北京大会前の最後の実戦も欠場した。
主将の打診が届いたのは、その直後で「けがをしたタイミングで、大役が務まるのか不安と責任感で悩んだ」という。それでも「平昌は旗手で北京は主将。自分の成長を認めてもらえたのかとうれしかった」と受諾を決意。今月中旬には練習を再開しており、「みんなの前で自分らしく笑顔で明るく引っ張りたい」と語った。
2大会連続の金メダル獲得への挑戦が始まる。「夏、冬の大会で空気感の違いを感じた。冬季が自分の目にどう映るのか楽しみ」と胸をふくらませた。




