加藤美優、早田ひなに逆転負け 観客席の照明反射で中断も「影響はない」
「卓球・全日本選手権」(30日、東京体育館)
女子シングルス準決勝が行われ、加藤美優(22)=日本ペイントマレッツ=は20年女王の早田ひな(21)=日本生命=に3-4で逆転負けし、初の決勝進出はならなかった。自身が右肩を痛めるなど2度の中断も経て、1時間36分の激闘となったが、あと一歩及ばなかった。
相手の武器であるフォアハンドをうまく攻略しながら得点を重ね、ゲームカウント3-1と優位に進めた加藤だったが、最後まで押し切ることができなかった。最後は3ゲーム連続で落として逆転負け。「競った場面で気持ちの弱い部分が出てしまった。(緊迫した場面で)レシーブにちょっと力が入ってしまい一気に流れが悪くなった。ちょっと力んでしまった」と肩を落とした。
第4ゲームには8-8の勝負所で、ネットインしてサイドに落ちそうになったボールを拾おうとした加藤が前方にダイブ。その際に両肘をついて体重を掛けてしまい、利き腕の右肩を痛めた。
3-2で迎えた第6ゲームでは、10-10と局面で加藤が中断を要求。感染症対策で観客席に貼ってあったプラスチック板に照明が反射したことをアピールしたものだったが、大会スタッフになかなか伝わらなかったため、10分近くの中断となった。プレー再開後、サーブ権を持っていた早田も集中力を切らさず、加藤は2度のマッチポイントをしのがれて16-18で落とし、最終ゲームも流れを変えることができなかった。加藤は「(プレーへの)影響はなかった」と否定したものの、「試合を中断させてしまって申し訳ない」と陳謝した。
加藤は19年世界選手権8強の実力者ながら全日本選手権では過去8強が最高だったが、今大会は6回戦で前年王者・石川佳純(全農)を撃破するなど初の4強入り。「昨日まではすごくいい試合ができた。(負けるときは)精神的な問題で負けていると思うが、前向きな気持ちになれている。今日の負けで落ち込まないようにして練習を頑張りたい」。今年から始まる24年パリ五輪代表争いに向けても弾みを付ける。
