卓球・水谷隼さん 大きな功績残し後輩にバトン「中国破って金メダルを」
東京五輪の卓球混合ダブルスで伊藤美誠と組み、日本卓球界初の金メダルを獲得した水谷隼さん(32)=木下グループ=が23日、都内でデイリースポーツ制定「ホワイトベア・スポーツ賞」の表彰式に出席。水谷さんは後輩たちへ、自身が成し遂げられなかった夢を託した。
日本卓球界初の金メダルをもたらし、引退を表明した水谷さんは「リオ五輪(男子シングルス銅)でも卓球界史上初の個人メダルに注目が集まったが、メダリストはたくさんいた。金メダリストはすごいと純粋に感じていた」と言う。その快挙を成し遂げた今回の受賞だ。
大きな功績を残し、さらなる夢は後進に託す。「世界卓球、五輪のシングルスと団体戦で、中国を破って金メダルを成し遂げてほしい」と、張本智和(18)=木下グループ=を中心とした後輩たちにバトンを手渡した。
水谷さんにとって4度目の大舞台となった東京五輪では、張本に「五輪は他の試合とはまったく違う緊張感になる」と事前に話していたという。初出場の張本は、シングルス4回戦で敗れて試練を味わったが、団体戦では気持ちを切り替えて銅メダルを獲得した。
他の若手も含めて「技術自体は僕より持っているものは大きいかもしれないし、すごいと思う技術も持っている」と一目を置く。それだけに「メンタルがついていかないと、技術を使う場面がない」とも。東京五輪で自身は目の不調を抱えた戦いに打ち勝った。強じんなメンタルも、伝統として受け継がれることを願っている。
◆水谷 隼(みずたに・じゅん)1989年6月9日、静岡県磐田市出身。5歳のときに卓球を始め、青森山田高から明大に進んだ。07年の全日本選手権で当時史上最年少の17歳7カ月で優勝した。同選手権男子シングルスは史上最多通算10回の優勝。16年リオ五輪ではシングルスで日本男子初の銅メダル、団体戦は銀メダルに貢献した。




