モーグル堀島 日本選手歴代最多通算11勝目 キングズベリー破った

 「フリースタイルスキー・W杯モーグル」(14日、ディアバレー)

 北京冬季五輪前では最後となる大会で、男子の堀島行真(24)=トヨタ自動車=と女子の川村あんり(17)=東京・日体大桜華高=がそろって優勝した。堀島は84・04点で今季3勝目。通算では女子の上村愛子を抜いて日本選手歴代最多となる11勝目。川村は80・89点で今季、通算とも3勝目。日本は男女とも北京五輪出場の4枠を獲得し、男子は堀島、杉本幸祐(デイリーはやしや)、前回平昌五輪銅メダルの原大智(日本スキー場開発ク)、松田颯(しまだ病院)、女子は川村、冨高日向子(多摩大)、住吉輝紗良(日大)、星野純子(リステル)が出場を確実にした。

 会場内に上がった大きな歓声で勝利を確信し、右手を高く突き上げた。堀島が高さのあるエア(空中技)を決め、4連勝中だったキングズベリー(カナダ)を破った。日本人最多優勝の金字塔も打ち立て「これから先も優勝回数を重ねていきたい」と貪欲に話した。

 決勝1回目トップで臨んだ勝負の2回目は、今季を通して難度を抑えている得意のエアで完成度が秀逸だった。第1エアのフルツイスト(伸身後方1回宙返り1回ひねり)は、城ヘッドコーチが「今までで一番大きく跳んできた」と驚く豪快さだった。

 続く第2エアも高さのあるコーク1080(軸をずらした3回転)を繰り出し、着地と同時に会場が沸いた。断トツの17・57点をマークし、タイムもキングズベリーに1・07点差をつけた。

 五輪連覇へ順調に仕上げる宿敵に土を付けた価値は大きく、試合後の表情には自信が漂った。ただ、雌雄を決する場は北京だと自覚している。「五輪チャンピオンになるための練習をして挑みたい」と勝負の2月に向け余念はない。

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