坂本が3回転半も4回転もなく勝った理由 恩師明かす「怠けそうになる」けどついてくる
「フィギュアスケート・全日本選手権」(25日、さいたまスーパーアリーナ)
女子シングルで優勝した坂本花織について、指導する中野園子コーチが、この4年間の坂本の頑張りなどを語った。
坂本は日本でもチャレンジする選手が増えてきた4回転や、トリプルアクセルを演技に織り込んでいない。得点を支えるのは確実な演技と、個々の要素で積み重ねていく加点。そして演技全体のスケート技術や曲の解釈などを採点する演技構成点となる。この演技構成点に設定された5項目のどれもが9点台に乗り、フリー24選手中で1位の74・79点。2番目の樋口は71・41点だった。(注・演技構成点は係数がかけられるため、単純な合計にはならない)。
中野コーチは「その部分を特に…4回転とか3回転半をたくさんしないのであれば、そこ(演技構成点)を思い切り伸ばすしかないよというところで、それに力を入れてやってきました」と明かした。具体的には、「スピードを、他の人よりも速く滑って、ダイナミックなジャンプを跳ぶ」。振り付けの演技も、ギリギリまでリモート形式で指導を受けたという。「それプラス、かなり練習量はギリギリまで多かったです」と、追い込んで大会に臨んだ。
坂本の自分の思いをくったくなく表に出す性格は見ての通り。競技者としては「すぐに怠けそうになるんですけど、厳しく言えばついてくるので、それでずっと努力してきたせいだと思います」と、ほぼノーミスの演技を支えた努力をたたえた。
坂本はすでに一人暮らしをしているが、中野コーチは「1人ではなかなかできない人なので。厳しく言えばついてこれるという能力は高いんですけど、1人で考えてやるということは、どうしてもできないので。無理やりやらせてきました」と厳しい指導を続けているという。
この4年間を振り返って、「諦めなかったのが一番大きな成果だと思います。苦しいプログラムになると疲れるし、本人も遊びたい、とかいろいろありますし。コロナで何も他のことができない。スケートと体力づくりしかなかったので、発散もできなかったでしょうし、それを頑張ってきたのが、きっと今日の本人いわく、自分への最高のクリスマスプレゼントだと思います」と、語った。





