羽生結弦【一問一答】SPは清塚信也氏ピアノ曲、心折れた時期に「滑る活力をいただいた」

 氷の感触を確かめる羽生結弦(撮影・堀内翔)
 練習でジャンプの着氷を決める羽生結弦(撮影・堀内翔)
 練習を終えて、あいさつをする羽生結弦(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、さいたまスーパーアリーナ)

 24日の男子ショートプログラム(SP)へ向けた公式練習が行われた。ソチ、平昌五輪2連覇の羽生結弦(27)=ANA=は、挑戦中のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)でこらえながら着氷し、練習後にオンライン取材に応じた。羽生はフリーでの大技挑戦、北京五輪挑戦の意向と、今季SPが清塚信也氏のピアノ曲であることを明かした。

 -4回転半で着氷。

 「今日は自分の中で軸作りが一番大事だと思ってたんで。回転はそんなかけてないです。今日やるべきことをやってたなっていうぐらいの感触。まだ自分の中では回転を10割でかけている状態ではないので。とにかく今日は氷の感触を確かめながら、この氷でしっかり軸をつくることを試してました」

 -これまでの練習では。

 「(この日の)あれは軸がうまくいったパターンで。あともう1個は回転を10割、11割くらいの力で回して。アンダーでぎり4分の1足りないかな、Qがつくかなくらいのアクセルでこけるみたいなことはあります。まだ練習の段階では両方とも両立したものは難しいです」

 -練習でのクリーンな成功は。

 「ないです」

 -これまで目指すと明言してなかった北京五輪については。

 「正直いって、一昨日の段階でアクセルが決められなかったら、もうオリンピックまで頑張るしかないのかなと思いながらやってました。本当は自分の中でこのぐらいのアクセルでもいいんじゃないかっていう思いもあります。クリーンな判定ではないと思いますし、GOEもプラスつかないかもしれないですけど、でも形として4Aになってるので。だからよく頑張ったんじゃないって(笑)。4Aに向かって3年、特にこの2年間ですかね、かなり練習をして向き合ってきた中でこのぐらいなので。だからもういいんじゃないっていう風に思う気持ちもあるんですけど」

 (続けて)「でも、最後の練習の時に、ぎりぎりまでふんばって1時間半ぐらいずっとアクセルを跳んだ上で跳べなかった時に、せっかくここまできたのになっていう思いと、疲れたなって思いと、色々ぐちゃぐちゃになりながら、でもやっぱり、僕だけのジャンプじゃないなって。跳ぶのは僕なんですけど、結局言い出したのも僕なんですけど、でも、みなさんが僕にしかできないって言って下さるのであれば、それを全うするのが僕の使命なのかなって思いました」

 -五輪を目指すのか。

 「まあ、わかんないですよ。ここで降りちゃったら満足するのかもしれないですし。それは諦めてはないんです、ここで降りること自体は。だから今日も、今日できること、今日やるべきことを積み重ねたと思ってます。明日はショートなんでアクセルの練習はする気はないですけど、またショートの後日の練習とか、フリーの当日だとか、本番で降りるかもしれないですし、望みを捨てずに、諦めずにしっかりやっていきたいなと思います。ただ、延長線上に北京はあるかもしれないなっていうことを、腹をくくってここまできました」

 -最後の4回転半は両足で回転が少し足りないのか。また、4回転半はフリーで挑戦するのか。

 「両方とも答えは『はい』です。回転も自分の中で感触的に足りないですし、両足でしっかり軸を作りながら降りてきてというような感じではあります。ただ、今日は回転をかける日ではなかったので、自分の中では、あれでオッケーだなという風に思ってます」

 -4Aのコツは。

 「結局、軸をとれないと回転も速くならないので。もちろんいろんな戦略はあるんですけど、ただがむしゃらにぶん回して跳べるんであれば、もう多分去年のうちに降りてると思うんです。詳しく話しても多分伝わりきらないんですけど、意図としてはまずちゃんと軸をつくる。軸がきちんと速くつくれれば、回転も速く回れるっていうような意味で、前よりは落としてます」

 -右足首に不安はないのか。

「そうですね、はい」

 -SP選曲の理由。

 「ショートの選曲の理由は、かなり悩んで。ピアノ曲をすごく探していて。自分の中で羽生結弦っぽい表現。羽生結弦でしかできない表現のあるショートプログラムがどんなものがあるのかなと思ってずっと探してました。これだなって気持ちが踊るようなものがなかなか見つからずに、そのうちに自分が昔からやりたいなって思ってた『ロンド・カプリチオーソ』っていう曲がちょっと出てきて。その中で、ピアノのバージョンで滑ったらより自分らしくなるかなって思って。また、ただピアノの既存のバージョンでやるのではなくて、僕が先シーズンすごい心が折れてつらかった時期に滑らせていただいて、本当に生きる活力と滑る活力をいただいた清塚(信也)さんのピアノにしたら、もっと自分も気持ちよく滑れるのではないか、もっと気持ちよく気持ちを込めて滑ることができるんじゃないかなって思ったので。清塚さんに頼んでオリジナルのバージョンを作っていただきました」

 -ケガの理由は。

 「フリーの頭からやった通し練習の時に、4回転半をやって、そのまま次のサルコーにいった時に、エッジが氷にからまってってしまって。ちょうどエッジを研磨してもらったばかりだったんです。感覚違うなと思いながらも、しょうがないと思ってやってて。本当だったら抜けるはずだったんだけど、抜けなくてバキッていきました。直接的な要因はサルコーなんですけど、単純に単発のサルコーを跳ぶんだったら問題はなくて、やっぱり4Aをやったっていうことと、エッジのメンテナンスをちゃんとしきれなかったというのが大きいんですけど」

 (続けて)「そんな感じで結果的にねんざになってしまいました。経過は、右足のねんざに関してはもう知り尽くしてるので、どうやったら早く治せるかをひたすら考えつつ、パーツで治療促進したりとか、超音波使ったり、低周波使ったり、色々やりながら。仙台でできることは自分の中では限られてはいるので、そうやって治していきました」

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