羽生結弦が全日本出場へ 紀平梨花は欠場で北京五輪絶望
フィギュアスケート男子の羽生結弦(27)=ANA=が23日に開幕する北京五輪代表最終選考会の全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)に出場する意向を固めたことが20日、複数の関係者への取材で分かった。右足首故障の影響で長期離脱していたため、全日本が3連覇の懸かる五輪のシーズン初戦となる。
羽生は11月中旬のGPシリーズ第4戦、NHK杯前に右足関節じん帯を損傷。第6戦のロシア杯も回避し「動きによっては痛みが出てしまいますが、日常生活では影響がなくなってきました。全力で頑張っています」との談話を出していた。コロナ禍で拠点のカナダには行かずに日本で調整を続けている。習得を目指す前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦するか注目が集まる。
羽生は北京五輪を目指すと明言していないが、抜群の実績で3枠の五輪代表入りが有力とみられる。前回の2018年平昌五輪シーズンでは同じ右足首痛で全日本を欠場したものの代表入りを果たし、五輪2連覇を成し遂げた。
一方で、女子の紀平梨花(19)=トヨタ自動車=は大会を欠場する意向を固めたことが同日、複数の関係者への取材で分かった。右足首故障からの回復が間に合わず、北京五輪出場は絶望となった。