スケボー笹岡建介 パリ五輪へ再始動V 単身渡米で成長実感「メーク率上がった」

男子パークで2度目の優勝を果たした笹岡建介
パーク男子で2大会ぶり2度目の優勝を果たした笹岡建介
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 「スケートボード・日本選手権」(12日、ムラサキパークかさま)

 男子パーク決勝が行われ、18年アジア大会王者の笹岡建介(22)=MKグループ=が70・73点をマークし、2大会ぶり2度目の優勝を果たした。2位に8点差以上つける圧勝劇で、24年パリ五輪に向けた再起戦を飾った。

 決勝の1本目でトップに躍り出ると、2本目もさらにスコアを伸ばして唯一の70点台に乗せた。前日は日没後に急激に冷え込んでコースが結露し、男子ストリート決勝が中止になるほどの難しいコンディションだっただけに「寒いので体が温まるまで(の時間が)長くて大変だったが、予選からだんだん調子が上がってきて、ここ(頂点)まで来られて良かった」と安ど感をにじませた。

 この種目の日本の第一人者として東京五輪を目指してきたが、冬夏五輪出場を果たした平野歩夢に一歩及ばず出場を逃した。それでも、「ギリギリのところで逃して悔しい思いはあるが、2年の選考大会でスキルも精神的にもアップにつながった」と海外選手との競い合いが糧になった様子。また、同学年の平野とはスケボーを通して急接近し、「彼(平野)は本番に強い。すごいなと大会を見ていて実感した。僕も(同じように)できればいい」と刺激を受けた。

 再始動した9月以降は単身で米国に乗り込み、本場での武者修行を敢行。ロサンゼルスでシェアハウス生活を送りながら、トップスケーターと一緒に練習し「メーク(成功)率が結構上がった。今大会も1本はノーミスでいけて、成果が出たかなと思う」と手応えを示した。

 来年以降も渡米を計画しているという。「(パリ五輪まで)3年は短い。1年1年大事に練習して、世界大会で発揮できれば」と力を込めた。

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