極寒のスケボー大会「想定外」の結露トラブルでまさかの決勝中止 選手は困惑「ヤバい」

 極寒のスケボー大会、結露トラブルで決勝延期
五輪金メダリストの西矢椛を抑えて初優勝した赤間凜音
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 「スケートボード・日本選手権」(11日、ムラサキパークかさま)

 午後5時45分開始予定だった男子ストリート決勝前、まさかのトラブルに見舞われた。日没後の急激な気温低下による寒暖差でコースに結露が発生し、コンクリートの地面やスロープがぬれたため中断。大会スタッフが送風機、ガスバーナー、タオルなどを用いて懸命に復旧に努めたが、約1時間45分の中断を経て、主催者は競技続行が不可能と判断。大会規定に則って準決勝の成績を最終結果とし、佐々木来夢(17)が優勝となった。

 昼間に行われた女子ストリート決勝は無事に実施されたものの、日没後は一気に気温が低下。笠間市の午後6時の予想気温は8度だったものの、会場は山間部に位置しているため、体感では氷点下近くの“極寒”になった。スロープや地面に水分が浮き出たため、選手の安全面を考慮し、決勝の中止という苦渋の決断を強いられた。

 冬の屋外開催。日中は予想外に気温が上昇して寒暖差が激しくなったため、結露が発生したとみられる。大会関係者は「(コースから)水が出てくるのは想定外」と嘆き節だった。今大会は来年のアジア大会代表選考会を兼ねる、ワールドスケートジャパン(WSJ)主催の公式戦でもあり、決勝に備えていた選手からは「決勝やらんてヤバない?」と困惑する声も漏れた。

 準決勝の結果から3位となった東京五輪代表の白井空良(ムラサキスポーツ)は、コースの結露による決勝中止について「こんなの初めて」と困惑気味。「決勝用の技も用意していたので、やり切れなかったのは悔しい」と無念さをにじませつつ、「できなくなったのは仕方ない。受け止めて、次に向けて頑張りたい」と前を向いた。

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