鈴木健吾&一山麻緒夫妻 左手薬指に結婚指輪光らせ表彰式 ダブルの幸せで飛躍誓う

 日本陸上連盟の年間表彰式「アスレティックス・アワード」が9日、都内で行われ、今月1日に結婚を発表した男子マラソン日本記録保持者の鈴木健吾(26)=富士通=と、東京五輪女子マラソンで8位に入賞した一山麻緒(24)=ワコール=が出席した。鈴木は優秀選手賞、一山は新人賞を受賞。最優秀選手にあたる「アスリート・オブ・ザ・イヤー」には東京五輪男子20キロ競歩銀メダルの池田向希(23)=旭化成=が選ばれた。

 結婚発表後初めて、夫婦そろって公の場に登場した。右手に受賞トロフィーを持ち、左手薬指の輝く指輪を見せながら2人で記念撮影も。一山は「2人で一緒に表彰していただけたというのは、すごくうれしいです」と満面の笑みを見せ、鈴木は「まだ私は日の丸を胸に付けて代表になっていないので、この賞をきっかけに、より一層頑張っていけたら」と喜びを語った。

 今月1日に鈴木が自身のSNSで結婚を発表。一山も同様の内容で所属先の公式ホームページで報告していた。互いの尊敬できる部分としては「競技ではもちろん、私よりもストイックにやっているし、自分の決めたことは真っすぐにやっていくところ」と鈴木。一山は「いつも謙虚な姿勢が素晴らしいなと思っていて。競技の成績も、人間的にも、うふふ」と、照れ笑いしながら幸せオーラをふりまいた。

 ともに2021年は大きな年だった。鈴木は2月のびわ湖毎日で日本記録を樹立。一山は東京五輪で日本女子として4大会ぶりとなる8位入賞を果たすなど躍動。2人で日本陸上界に貢献した。

 結婚という節目を迎えたが、今後も競技人生は続く。「同じマラソンという競技を主戦場としてやっているので、同じレースで優勝したり、同じ時に代表になったり、そういうことができたら最高」と鈴木が言えば、一山も「私も同じ気持ちです」と目指すは2人で世界のトップだ。1年を締めくくり、また新たな年へ夫婦で走りだす。

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