関学大6年連続甲子園ボウル ラン攻撃で立命大返り討ち!副将・前田「引いたら負けと」

 立命大に勝利し、記念写真に納まる関学大の選手ら(撮影・北村雅宏)
 第1Q、先制となるタッチダウンを決め、笑顔を見せる関学大・前田(中央)
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 「アメフト・全日本大学選手権・西日本代表校決勝、関学大34-24立命大」(5日、ヨドコウ桜スタジアム)

 決勝の甲子園ボウル(19日)出場を争って行われ、西日本は関学大(関西1位)が34-24で立命大(関西2位)を下し、6年連続55度目の出場を決めた。前田公昭、斎藤陸の4年生RBが2TDずつ決めるなど、ラン攻撃を中心に得点して相手の反撃をしのいだ。東日本は法大(関東)が東北大(東北)に56-13で大勝し、9年ぶり18度目の出場を決めた。

 第3Q開始直後に攻撃権を失い、17-10と迫られた直後だった。関学大は前田の20ヤードランで敵陣深くへ攻め込むと、最後も残り4ヤードを走り切ってTD。再び7点差に迫られても、今度は斎藤の17ヤードTDランで突き放した。

 副将を務める前田は「引いたら負け、と思っていた。全員がやってやろうと思っていた」と振り返る。相手の猛反撃を「今年1年間の最終目標だった」という、分かっていても止められないラン攻撃で返り討ちにした。

 リーグ1位決定戦では3点差勝利。リベンジへ向かってくる相手との再戦に選択したのが、ランでの真っ向勝負だ。「立命大は(守備ラインが)じっくりと構えてくる。やってみようとチャレンジした」と大村監督。前半はQB鎌田陽大(2年)のロングパスも絡めながら、前田と斎藤のTDランなどで17点を奪った。

 昨年までの3年間、攻撃を率いたQB奥野耕世ら、レベルの高いパス攻撃陣が卒業。今年、それを補ったのが経験豊富な攻撃ラインやRBだ。「斎藤と話していたのは(次は)ランプレーと分かっている時こそ、いかに通すか。そこで真価を発揮できるか」。若いQBを4年生RBが盛り立てた。

 次は甲子園ボウルだ。前田は2年時に2TD、119ヤードを走る活躍でチームの信頼を得た。「甲子園は自分の大事な原点。後輩にもあの最高の舞台で思う存分暴れてもらえるように準備したい」。聖地で強いファイターズを継承する。

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