松元克央、海外実戦切望も“オミクロン余波”でピンチ 16日開幕世界短水路「出たい」

合宿で笑顔を見せる松元克央
合宿で練習に励む競泳男子の松元克央=静岡県富士市
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 競泳男子で19年世界選手権200メートル自由形銀メダルの松元克央(24)=セントラルスポーツ=が4日、静岡県富士市で行われている強化合宿で取材に応じた。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の世界的な感染が広がる中、16日開幕の世界短水路選手権(アブダビ)に合わせて調整しており「出たい気持ちは強い」と切望した。

 日本水連は11月、新型コロナ感染拡大を受け、世界短水路選手権への日本選手団としての派遣中止を決定。ただ、選手ごとの自費参加は承認しており、松元も個人での出場を予定していた。

 ただ、オミクロン株の感染確認が広がっている影響で状況はさらに変化。帰国後の隔離期間が14日となるなど、渡航した場合のリスクは大きくなっている。松元は、ギリギリまで開催が危ぶまれた東京五輪を念頭に「(大会が)開催されるかとか、行けるか行けないかという考えを、またやるとは思わなかった」と苦笑いしつつ、「自分のことだけを考えると、出たいって気持ちが強いです」と、選手の立場として強調した。

 カツオの海外大会への“回遊”はパリ五輪に向けたテーマでもある。今夏の東京五輪ではメダルを期待されつつも、まさかの予選落ちに終わり、自身の課題について「海外の選手が周りにいたときに自分のレースをできるかできないか(の力)。ちょっと精神的に弱いところがある」と分析。「僕に足りないのは海外選手との試合の数だと思うので、それでも(世界短水路に)出たい気持ちは強いです」と力を込めた。

 指導する鈴木陽二コーチは、週明けにも出場可否を判断する見通しを示したが、「選手は出たいと思うけど」とおもんぱかりつつも、「今の状況だと、行けないことも十分考えられる」と慎重な姿勢を示した。

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