設楽悠太「V争いできるレースを」最後の福岡国際で気合“大迫に近づける走り”誓う

 今年で最後の開催となる福岡国際マラソン(5日、平和台競技場発着)に出場する元日本記録保持者の設楽悠太(29)=ホンダ=ら招待選手が3日、福岡市内で会見を行った。24年パリ五輪代表選考会として23年秋に開催されるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を懸けたジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ(JMCシリーズ)の初戦。順位や記録など基準を満たした最大6人の選手がMGCへの切符を手にする。

 20年3月の東京以来のフルマラソンに挑む設楽は「調子は悪くない。優勝争いができるようなレースをしたい」と意気込んだ。

 今夏の東京五輪では同学年の大迫傑氏が引退。設楽が1回、大迫氏が2回日本記録を更新するなど、2人で日本の男子マラソン界をけん引してきた。

 レース当日に解説を務め、この日は記者側で出席していた日本陸連の瀬古利彦副会長が「(大迫氏が)やめたことをどう思うか」と質問。設楽は「現役をやめたけど、目標とする選手でずっと追っていきたい。まずは彼の記録に近づける走りをしたい」と立場が変わってもライバルから刺激を受け続けている。

 今大会は23年秋のMGC進出を懸けたJMCシリーズ第1期の初戦で、22年世界選手権(米オレゴン州ユージン)の出場権獲得にもつながる一戦となるが「まずは福岡国際で結果を残すことしか考えていない。一つ一つ結果を残せばその先につながってくる」。博多で設楽の笑顔が見られるか。

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