松生理乃「どんな状況でも気持ちを強く」視線はGPロシア大会へ
「フィギュアスケート・NHK杯」(13日、代々木第一体育館)
女子フリーが行われ、演技を終えた松生理乃(17)=中京大中京高=が取材に応じた。当初の予定と比べ演技を変更し、「構成を落としたりして、そういうところで、悔しい気持ちが凄く大きい」としたが、「SPもフリーも会場の雰囲気を楽しんで滑ることができたので、悔し涙より、滑り切れてホッとしている気持ちが大きかった」と語った。
収穫については、「今季は完璧な演技じゃなくても後悔はしないと学べたので、どんな状況でも気持ちを強く持つことは今後にも生かせる」と語った。「まだGPシリーズでロシアに呼んでいただけているので悔いのないように練習をたくさんしたい。構成も後半にコンビネーションを戻して試合に出たい」と、練習を重ねるとした。
右足首を痛めていたといい、練習を1週間ほどしない期間があったことで「自分は休んでしまうと感覚を忘れて戻すのが難しい」と演技への影響もあった。ただ、「練習できないほどではない」といい、ロシア杯では構成を本来のものに戻した上で、「ジャンプの感覚を戻して出場することができたら」と語った。
「NHK杯は選んでいただけてすごくうれしかった。自分の強みの後半すべてコンビネーションと思って練習していたのでこの状況はすごく悔しかった」とも語った。河辺愛菜、坂本花織が第2グループだったため悔しい気持ちもあったが「強い気持ちで臨めたのはよかった」と気持ちは強く保った。「勢いでいい順位に行きたかったという気持ちはある。もう1戦残っているので気持ちをそこへ持っていけたら」と前を向いた。