りくりゅう・三浦が泣いたのは悔し涙「自分が跳んでいたら」木原は「何で泣いてるの」

 「フィギュアスケート・NHK杯」(13日、代々木第一体育館)

 ペアのフリーが行われ、三浦璃来(19)、木原龍一(29)組=木下グループが合計点で自己ベスト209・42点で3位に入った。2位だったスケートアメリカに続くGPシリーズ2試合連続の表彰台だった。採点を待つキスアンドクライでは三浦が涙していたが、これはうれし涙ではなく、悔し涙だったと明かした。

 三浦は演技の中で3回転サルコーが2回転になってしまう場面があり、得点を取りこぼした。トータルでは美しい演技をまとめ上げても、わずかなミスが心に引っかかっていた。「私自身はすごく悔しいのに、横の2人(木原とコーチ)がうれしがっていたので、自分が跳んでいたらもっと点が上がっていた。あの時自分が跳んでいればと思った。何で泣いてるの?と(木原に)すごく聞かれました」と振り返った。

 サルコージャンプは調子がつかめておらず、コーチからの指導のもと気を付けて今大会に挑んでいた。そうした経緯もあり「トライすることなく、パンクで終わってしまったので、そこが一番悔しいところです」と語った。

 観衆からは大きな拍手を浴びた。「パッと見て満席のお客さんでこんなに支えていただいているんだと思った」。スケートアメリカで失敗したスロールッツジャンプも「スケアメから帰って翌日の練習は怖かったが、コーチから徹底的に教えてもらって、今回は練習でも失敗はなかったので自信を持って挑みました」と強い心で臨んだ。

 NHK杯では10年ぶりの表彰台となる。「SP、フリーも自分たちの演技じゃなかったので、うれしいけどまだまだ自分たちはやれると思っているので今回の結果は悔しいですと三浦。木原も「スケートアメリカに比べてベストじゃなかったけど、スコアは近い点数を出すことができてすごく成長していると実感している」と手応えをつかんでいた。また木原は、ペアが注目されていることにも、「選手紹介で日本の国旗を持って応援してくださる日本のお客さんがたくさんいてくださってうれしい。ペアの試合にここまで入っていただくことがなかったのでたくさんの方が興味を持ってくださってうれしい」と語った。

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