「ソフトボール・日本リーグ女子決勝トーナメント、ビックカメラ高崎２－０トヨタ自動車」（６日、福島県営あづま球場）

　リーグ戦１位のビックカメラ高崎が同２位のトヨタ自動車を下して７日の決勝に進出し、３連覇に王手をかけた。東京五輪代表のエース上野由岐子（３９）は、先発の浜村ゆかりを六回から救援。２死満塁を無失点で切り抜け、七回は３者凡退で２回２安打無失点に抑えた。

　東京五輪では無観客の中で開幕試合を戦った福島。金メダリストとしての凱旋に、上野は「いろんな意味ですごくうれしかった。やっと自分たちのプレーを見てもらえた。少しでもよかったと思ってもらえる試合がしたいという思いが強かった」と感慨深げに語った。一方で、六回にいきなり２連打を許してピンチを背負った投球内容に「あまりにも状態が悪すぎて、そういう思い出に浸っている余裕はなかった」と振り返った。

　五輪を挟んでリーグ戦を戦い抜き、疲労の蓄積は否めない。「五輪のいいイメージもあって、今回（コンディションを）つくってきたが、全然納得いくボールが投げられなかった。自分の体が自分の体じゃないみたいで気持ち悪い感じ。自分の持っているイメージとかけ離れている」と自己分析。それでも、「しっかり挽回できるようにしたい。自分のありのままをしっかり明日のマウンドに出して、楽しんでいる姿を見てもらえたら」と決勝の舞台でもレジェンドの存在感を発揮する。