宇良 難病と闘うファンが待つ福岡へ「関取として九州に出られるのはうれしい」

 「大相撲九州場所」(14日初日、福岡国際センター)

 人気業師の幕内宇良(29)=木瀬=が2日、電話取材に応じ、2年ぶり九州場所へ向け、「元気な相撲を取りたい」と意気込んだ。

 2年前の九州場所、2度目の右膝手術で長期リハビリから序二段で復帰。「2年前、序二段でその前は三段目だった。あんまり関取として土俵に立った記憶はない。関取として九州に出られるのはうれしい」と喜んだ。

 また関取に戻れるとは当時、思いもしなかった。「結構、最短に近い形で上がれたと思うけど、それでも長かった」としみじみ。

 九州には励まし合ったファンがいる。難病と闘いながら応援する福岡県行橋市の高齢女性、酒井佐津恵さんからもらった手紙を縁に交流。2018年九州場所後に初対面した。

 昨年11月場所、酒井さんから「技」一文字がデザインされた化粧まわしが贈られた。ずっと連絡も取っており、九州で関取姿を酒井さんに見せられることに「うれしいです」と、かみしめた。

 先場所は初の結びで横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)に挑戦。持ち味の技で攻めたが及ばなかった。7勝8敗と勝ち越しも逃した。

 「上位の壁というのは感じましたね。星を落とした相手はやはり、幕内でもずっと上位の方には及ばなかった印象。もっと力を付けていかないとダメだなと思った。地力が足りないなと思った」と大いに勉強になった場所だった。

 部屋で実戦稽古もすでに再開。「少しずつ場所用の相撲にシフトしていきたい。勝ち越しを目指して頑張りたい」と、初日に向け仕上げていく。

 昨春からミニマリストになった。荷物を極力減らし、すっきりした部屋で集中力もアップ。相撲にも好影響が出ている。

 地方場所でも荷物は最低限。「荷造りがサササっと。すっと体を九州に寄せるだけ」と準備は万端だ。

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