霧馬山が小結昇進「何回もモンゴルに帰りたいと思った」負傷乗り越え6年半で悲願初三役

新小結に昇進しリモート会見で笑みを浮かべる霧馬山(日本相撲協会提供)
新小結に昇進しリモート会見する霧馬山(日本相撲協会提供)
新小結に昇進しリモート会見する霧馬山(25日本相撲協会提供)
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 大相撲九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)の番付が1日、発表され、霧馬山(25)=陸奥=が新三役の小結に昇進した。都内の部屋からリモートで会見した。

 「本当にうれしい。朝から本当にうれしい。(三役は)遠いと思ったけど、自分でも本当にうれしい」と喜びをあふれさせた。

 モンゴル出身、2015年夏場所で初土俵。昨年初場所、新入幕を果たした。先場所は両大関正代(時津風)、貴景勝(常盤山)を含む三役以上、6人を撃破。6年半で悲願の三役に駆け上がった。

 入門間もない頃、慣れない異国での生活に稽古でも勝てない日々。2016年名古屋場所は左膝じん帯部分断裂の重傷で休場。「つらい時もあったけどよく乗り越えて頑張って本当に良かった。何回も(モンゴルに)帰りたいと思ったけど我慢して良かった。もう何回も無理と思って帰りたいと思ったことがある」とかみしめた。

 遊牧民出身で幼少期より馬に乗り足腰が鍛えられた。体重143キロと軽量ながら、筋肉質でスピードとセンスは抜群だ。

 「先場所、両大関に勝って自分の中でも強くなったと思った。まだまだ全然だけど、自分の中で自信になった。自分の相撲を取って勝てた」と、成長を実感した。

 兄弟子、鶴竜親方(元横綱鶴竜)の存在も大きい。相撲の取り口、食生活まで改善。ごはんをどんぶり3杯食べるまで付きっきりの“食トレ”はつらかったが「おかげで体も大きくなって相撲もどんどん変わった」と、感謝した。

 師匠の陸奥親方(元大関霧島)からは「もっと稽古を頑張らないとまた落ちちゃうよ。稽古をもっとどんどんやれ」とハッパをかけられた。「自分でもそう思う」と、師匠の言葉を胸に稽古を積み重ねるのみだ。

 入門時、「横綱を目指す」と誓った。さらに上を狙うためにまずは「関脇を目指す」と力を込めた。

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