着地ミスも内村航平に光明「手応えあった」五輪構成を通し世界選手権へ「スイッチ入った」

 鉄棒の演技をする内村航平
男子種目別鉄棒で7位だった内村航平
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 「体操・全日本シニア選手権」(23日、酒田市国体記念体育館)

 予選落ちに終わった東京五輪からの再起戦となったロンドン、リオデジャネイロ五輪個人総合2連覇王者の内村航平(32)=ジョイカル=は、鉄棒で14・133点だった。H難度ブレトシュナイダーなど離れ技はすべて成功させて、演技をまとめたかと思われたが、着地を止めきれず、そのまま尻もちをつき、後ろに倒れ込んだ。

 ただ、試合後の会見で内村は「着地のミスは、これはいい訳になってしまうが、プロテクターと鉄棒が滑って、ちょっと空中分解しかけた中で技に入った。足から着地できたのが奇跡」と、分析。「練習不足の感じはありました。キレもなかったし、重いなと感じていた」としつつ、東京五輪で失敗したひねり技も含め、演技構成を通しきり「世界選手権に向けてという意味では僕の中で手応えがあった。体の状態も悪くて、気持ちも上がらない中で試合ができて、スイッチが入った」と、晴れやかな表情で語った。

 前日会見では五輪後の反動を告白。「なかなか体がついてこなかった。五輪が終わって、股関節が痛くなって、肩も腰も、すべての関節という関節が痛くなった。あごも痛くなって、ハンバーガー食えないみたいな。歯を食いしばれなくなった。気持ちではどうしようもない状態になっていた。状態は50%ぐらい」と、満身創痍の状態を明かしていた。

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