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宇良が驚異のブリッジ粘り!裏返されても執念、4年ぶり横綱挑戦敗れても館内沸かせた

 照ノ富士の上手投げに驚異の粘りを見せる宇良(下)=撮影・園田高夫
 照ノ富士(左)が最後の一押し
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 「大相撲秋場所・10日目」(21日、両国国技館)

 人気業師の幕内宇良が自身初の結びで新横綱照ノ富士に挑み、1分32秒3の大奮闘で会場を熱狂させた。連続技を仕掛け、最後は上手投げで裏返しにされながら、右手でまわしを離さずブリッジで残す執念。6敗目(4勝)で4年ぶり金星は逃したが、アクロバット力士の本領を発揮した。照ノ富士は連敗阻止の9勝目を挙げ、1敗で単独トップをキープ。2敗で平幕阿武咲、妙義龍が追う。両大関は安泰で正代が7勝目、かど番の貴景勝は4連勝で6勝目を挙げた。

 ウラ返って勝負ありと誰もが思った瞬間、宇良はあきらめなかった。右手1本でまわしを握りしめブリッジでしがみつく。眼下に信じられない光景を見た照ノ富士は慌てて上から一押し。1分32秒3の熱戦に決着が付いた。

 どよめきと拍手がこだま。観客大興奮の中、主役は花道で一礼。大きく息を何度も吐いた。「全然かないませんでした。ものすごいパワーでした」と死力を尽くした新横綱への挑戦を振り返った。

 鮮やかな連続技で攻めた。低い立ち合いから右を差し、まわしを与えない戦略はピタリ。右腕を極(き)められながら肩すかしを連発し、足取りも2回。すべて、しのがれて最後は剛力に屈した。

 「いろいろ仕掛けさせていただいたけど、どれも通用しなかった。横綱が受け切ってくれた」と脱帽した。

 2017年名古屋場所で日馬富士を倒して以来2個目の金星は逃した。だが、初の結びの一番が「うれしかった」と感激した。

 目の前で大関貴景勝が気迫勝ちし、会場の熱気上昇を感じた。「緊張した。情けない相撲は取れない」と、闘志は最高潮になった。

 取組中も応援が後押し。ただ上手を取られた際、ため息が聞こえた。「これからだと、やったろうかなと思ったら会場がドヨーンって。ちょっと落ち込みましたね」と苦笑い。最後の執念“ウラ技”で、ため息を再び熱狂に変えてみせた。

 ともに膝に大けがを負い序二段まで落ち、復活した。「(横綱とは)格が違うので」と謙遜するが、地獄を見た男同士が激突。相撲史に語り継がれる結びの一番となった。

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