卓球日本代表の新監督 男子は田勢邦史氏、女子は渡辺武弘氏が就任 現コーチから昇格

 日本卓球協会は11日、新たな日本代表監督として、男子は田勢邦史氏(39)、女子は渡辺武弘氏(59)が就任すると発表した。ともに現代表チームのコーチを務めており、指導実績やコーチ資格などを鑑みて選出された。オンラインで取材に応じた宮崎義仁強化本部長は「馬場監督、倉嶋監督の近くで(やってきたので)、今の体制を引き継いで選手にストレスなく強化できる」と現体制からの連続性を強調した。任期は10月1日から、2025年3月31日まで。

 田勢氏は男子代表のコーチ、ジュニア代表監督を務めており、東京五輪では混合ダブルスでのベンチコーチとして、水谷隼、伊藤美誠組の金メダルを支えた。監督抜てきに「正直、緊張していると同時に身が引き締まる思い。倉嶋さんが築き上げてきたものを継承しながら、新しいチームをつくり上げていきたい」と田勢氏。3年後に迫るパリ五輪に向けては「最大の目標は打倒中国、金メダル。パリ五輪で男子は全種目でメダルを獲得したい」と目標を掲げ、「大事にしたいのは結束力、団結力。競争の激しい、厳しいチームにしたい。選手とのコミュニケーション、会話は継続してやっていきたい」と抱負を述べた。

 渡辺氏は現役時代にソウル五輪、バルセロナ五輪に出場。現在は中部大監督を務め、女子代表ではヘッドコーチとして現体制を支えた。女子代表監督への就任を受け「3年後のパリ五輪は金メダル、打倒中国が最大の目標」と抱負。また、女子はそれぞれの所属での強化にも重きを置くだけに「母体ともたくさんコミュニケーションを取って一緒に強化していきたい」と話しつつ、「次世代に優秀な選手いっぱいいるので、全体的にレベルアップできるように頑張っていきたい。国内選考会でも切磋琢磨(せっさたくま)して、誰もが五輪代表を狙えるように準備してほしい」と全体の底上げに期待を込めた。

 東京五輪までは、男子の倉嶋洋介監督、女子の馬場美香監督の下、混合ダブルスで日本勢初の金メダルに輝くなど4種目でメダルを獲得。両監督ともに任期満了をもって退任するため、日本協会は次期監督推薦プロジェクト会議で人選を進め、男女各10人の候補者をリストアップ。その中から、指導実績や年間240日以上の代表活動が可能かなどの6項目で最終候補を選出したといい、宮崎強化本部長は「表にして一番得点が高かったのが渡辺さんと田勢さん。人柄や、選手への対応の仕方がこの2人は大変素晴らしい。文句のつけようがない」と太鼓判を押した。

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