若き王者・橋本大輝が五輪後初試合で貫録3冠「僕自身は変わらない。驕らずどん欲に」

 橋本大輝の鉄棒=静岡県草薙総合運動場体育館
最終種目の演技を終え、ガッツポーズする橋本大輝=静岡県草薙総合運動場体育館
橋本大輝の鉄棒=静岡県草薙総合運動場体育館
3枚

 「体操・全日本学生選手権」(4日、草薙総合運動場体育館)

 東京五輪2冠王者の橋本大輝(20)=順大=が五輪後初の試合に挑み、6種目合計86・497点で個人総合2連覇を果たした。団体、五輪でも金メダルを獲得した種目別の鉄棒も制し、3冠を達成。3年後のパリ五輪に向けて、跳馬の超大技習得への意欲もみせた。

 圧巻の2冠で世界を驚かせた五輪から1カ月。若き五輪王者は課題を残しながらも、同世代をねじ伏せた。五輪後は疲労に加え、多数のテレビ出演もこなし、「最初の2週間はしんどくて…。寝れば寝るほど疲れて、調整ができなかった」。決して万全な状態ではなく、跳馬などでミスは出たが、鉄棒では唯一の15点台をマークする貫録をみせ、きっちりと3冠を達成。「個人と団体は絶対に負けない気持ちだった」と、胸をなで下ろした。

 「生活必需品を買いに出ただけで、めっちゃ声を掛けられるようになった」と話すように、大きく変化した周囲の視線にも「僕自身は変わらない。驕らず、どん欲にいきたい」と、キッパリ。まずは10月の世界選手権(北九州)で初の世界王者に照準を定めた。

 そしてその先も、自らの進化を追い求め続ける。3年後のパリ五輪も視野に「跳馬でヨネクラハーフをやってみたい」と、自身がすでに成功させている跳馬の最高難度のヨネクラをさらに半分ひねる技の習得に意欲。世界で初めて成功させれば、自身の名「ハシモト」となる可能性がある超大技。「ピットではもうひねりきれている。3年あれば十分」と、自信をみせた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス