パラ競泳 東海林大が4位入賞 世界記録が更新されるも「自分は自分」

 「東京パラリンピック・競泳」(31日、東京アクアティクスセンター)

 初出場の東海林大(22)=三菱商事=は競泳男子200メートル個人メドレー(知的障害SM14)で2分11秒29で4位に入賞した。「最後まで諦めないでレースができた。悔いはありません」とすっきりとした表情だった。

 最初のバタフライを4番手でターン。続く背泳ぎで8番手まで落ちたが、平泳ぎと自由形で猛追し、予選よりも約4秒あげて4位でフィニッシュした。

 2分8秒16の世界記録を持ってレースに臨んだが、決勝で優勝した英国選手に0秒14更新された。「世界新、少し塗り替えられたけど、悔しくなくて、決勝の前に頭の中は人は人、自分は自分だと思っていた」と東海林。表彰台にもあと1歩届かなかったが、「パラリンピックに出られただけでも本当にすごいこと。たとえメダルが取れなくてもこの先の人生でも胸を張って生きていけそう」と大舞台に感謝した。

 ◆東海林大(とうかいりん・だい)1999年3月9日、山形県山形市出身。知的障害を伴う自閉症。4歳から兄とスイミングスクールに通い始め、パラ競泳は高校1年から取り組み始めた。19年世界選手権覇者。三菱商事所属。

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