JPCがパラアーチェリー代表、日テレの長谷川貴大の代表資格を取消 コンプラ違反で辞退

 日本パラリンピック委員会(JPC)は22日、東京パラリンピックのアーチェリー代表だった長谷川貴大(32)=日本テレビ=の日本代表資格取消を決定したと発表した。長谷川については21日に日本身体障害者アーチェリー連盟から出場辞退の報告があった。同選手は「所有者に無断で競技者の複数台の弓に触れる」というコンプライアンス違反が確認され、同連盟が聞き取り調査を実施。本人は規定違反を認め、出場辞退を申し出ていた。

 JPCの河合純一委員長は「社会規範を遵守し、公平性・誠実性・協調性に基づき行動できる選手・役員をもって編成するという日本代表選手団編成方針に反する問題が起きたことは、日頃からパラスポーツやパラアスリートをご支援してくださっている方々、応援して下さっている方々の期待に背くものであり、大変申し訳ない思いで一杯です。JPCとしても、加盟するすべての競技団体及び登録選手・役員に対して改めて注意を喚起するとともに、高い道徳性と倫理観を持った行動に努めるよう重ねて指導して参る所存です」と、コメントした。

 長谷川は日本テレビ所属で20日に、朝の情報番組「スッキリ」で同期の安村直樹アナウンサーがインタビューした様子が放送されたばかりだった。

 「スッキリ」では、パラリンピックの特集を放送。その中で、安村アナは「どうしてもご紹介したい選手がいます」と切り出し、長谷川を紹介。「今日本テレビで働いていまして、私、同期なんです。同期の仲間がパラリンピックに出場するということで」と嬉しそうに説明し、インタビューVTRが流された。

 安村アナは「覚えているか分からないけど、内定しているときに、『将来、ハセにインタビューしたいから頑張って。それ夢なんだよね』って言ったの、覚えてる?」と質問。長谷川さんは笑って「言ってる!覚えてる!」と嬉しそうに答え、安村アナは「夢が叶うインタビュー」と笑顔で語っていた。

 長谷川は現在、日テレで「news zero」のスポーツコーナーのディレクターを行っている。2008年北京パラリンピックに出場し、団体4位。東京で3大会ぶりの大舞台に臨むはずだった。

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