東京五輪の自転車トラック女子オムニアムで銀メダルを獲得した梶原悠未（２４）＝筑波大大学院＝が１０日、都内で報道陣の合同取材に応じ、自転車競技で日本女子初のメダル獲得を「目標まであと一歩届かなかったけど、ずっと夢に描いていた舞台でメダリストになれた。一つ夢がかなったような気持ち」と喜んだ。

　銀メダル獲得後は５００件以上の祝福メッセージが届くなど、大反響だった。一躍注目を浴びたが、文武両道な一面も持つ。大学院ではオムニアム種目の一つ「エリミネーション」の戦術技能を研究。「ブロック技術だけだった」大学の卒論から、「攻撃、守備、ブロック、全部の戦術をやる」と、データ数を倍の２０００に増やして内容を深めた。将来的には博士課程への進学も目指すという。

　夢舞台を終え「体も心も出し切った。おいしいものを食べて、寝て、ゆっくり過ごしたい」としつつも、「燃えている気持ちも２割。２００％まで充電できるように気持ちを立て直したい」と目をぎらつかせた。

　２４年パリ五輪での金メダル獲得へ、２０年世界女王は「（世界選手権を最大）４連覇してパリに行きたい」と宣言した。さらに注目される存在となり、３年後は最も輝く色を掲げる。