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大麻使用の貴源治、懲戒解雇 虚偽報告のち認め 暴行で引退の兄スダリオ剛に続き

 日本相撲協会は30日、理事会を開き、大麻使用が発覚した十両貴源治(24、常盤山)=本名・上山賢=の処分を協議し、懲戒解雇とすることを発表した。

 名古屋場所(7月18日、千秋楽)中の17日頃、愛知県北名古屋市やその周辺で大麻タバコを吸引。協会の調査に対し、17日を含め、計8回程度、吸ったことを認めた。

 また、18日、コンプライアンス部長の尾車親方(元大関琴風)と面談時には「大麻を使ったことはない」と虚偽報告をしていた。

 協会はコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事)に調査などを委嘱。八角理事長(元横綱北勝海)に処分意見が答申された。

 協会発表によれば、「大麻取締法では刑罰の対象ではないものの、著しく協会の信用及び名誉を毀損」、「協会の薬物禁止規定では大麻の使用自体を禁止し、違反した場合は原則解雇処分」と厳しく断じられた。

 貴源治は19年9月、弟弟子のあいさつの仕方などを巡り、「理不尽な腕立て伏せの強要、侮辱的な言動」があったとして、けん責処分を受けている。厳しく自らを律する立場で、その処分から2年とたたず薬物違反。さらに当初、協会の調査に嘘の供述をしていた。反省、悔悟の様子はうかがえるが処分軽減の特別な事情はない、とされた。

 角界と大麻といえば2008年8月、ロシア出身の幕内若ノ鵬が逮捕され解雇。その後、協会の検査で同じくロシア出身の幕内露鵬、十両白露山が大麻に陽性反応を示し、解雇された。師匠の北の湖理事長(元横綱)は理事長を引責辞任した。さらに翌年1月にも十両若麒麟が大麻所持の疑いで逮捕され、日本人力士まで広がった。

 過去、力士4人は処分を軽減されたことはなく、貴源治(常盤山)も協会の規定に従い、懲戒解雇が相当と判断された。

 貴源治は栃木県小山市出身。中学生時代はバスケット選手。双子の兄で元十両の貴ノ富士(暴行事件で引退、現在は格闘家のスダリオ剛)とともに茨城県選抜の主力として全国3位となった。NBA・ウィザーズの八村塁とは同学年で対戦経験もある。中学卒業後、兄とともに旧貴乃花部屋に入門し2013年春場所で初土俵。19年名古屋場所で新入幕を果たした。兄弟で将来を有望視されたが同10月、兄が弟弟子へ暴行事件で引退。兄弟で角界から去ることになった。

 また、師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は同兄弟の度重なる不祥事への指導監督責任を問われ、委員から年寄へ2階級降格の重い処分が下った。

 協会は全協会員に改めて薬物使用の禁止を通知。今後、薬物研修及び、薬物検査の実施を検討する。

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