日本相撲協会は２１日、都内で臨時理事会と秋場所（９月１２日初日、両国国技館）の番付編成会議を開き、２場所連続優勝に準ずる好成績を挙げた大関照ノ富士（２９）＝伊勢ケ浜＝の横綱昇進を満場一致で決定した。

　２０１７年初場所後の稀勢の里以来、第７３代横綱が正式に誕生。モンゴル出身では５人目、外国人では７人目。令和初、平成生まれで初の横綱となる。大関から序二段まで落ち夏場所で大関復帰後、２場所で頂点に駆け上がった。春場所から２連覇、先場所は１４勝を挙げ優勝次点だった。

　協会から一門の理事である高島親方（元関脇高望山）と審判部所属の浅香山親方（元大関魁皇）が使者として派遣。東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で昇進伝達式が行われた。

　高島親方から満場一致での推挙を伝えられると、照ノ富士は「謹んでお受け致します。不動心を心がけ、横綱の品格、力量の向上に努めます」と口上を述べた。大関時代に２度行い、史上初３度目の伝達式で思いを込めた。