丸川五輪相、米医学誌に反論 「明確な事実誤認や誤解、一方的な認識がある」

 丸川珠代五輪相(50)が28日、閣議後の定例会見を行い、医学界で最も権威を持つ医学誌と称される「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」が、東京大会での新型コロナウイルス対策をまとめたプレーブックについて「科学的な根拠に基づいていない」と批判したことについて「明確な事実誤認や誤解、一方的な認識がある」と、反論した。

 「NEJM」は25日付けの電子版で、プレーブックについて「五輪を進めるというIOCの決意は最高の科学的証拠に基づいていない」と批判する論文を掲載。五輪は選手、関係者らを隔離した“バブル”方式で実施されるが「アスリートに自己責任での参加を求める一方で、アスリートが直面するさまざまなレベルのリスク管理、体温スクリーニングなどの対策の限界の認識の両方に失敗している」とし、NBAやNFLなどが導入した厳格なプロトコルの教訓に「耳を傾けていない」と、“穴”を指摘。スマートフォンによる接種追跡アプリではなく、ウェアラブル端末などを推奨しつつ「最も安全な選択肢は中止かもしれない」と、警告した。

 丸川五輪相は「論文では検査頻度が明確でないとしているが、アスリートに対しては毎日検査する。明確にしている。WHOも入ったオールパートナーズタスクフォースから知見をいただいている。ウェアラブル端末についても、競技については衆人環視のもとで行われる」と、反論した。

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