朝乃山の謹慎休場 横審からも厳しい声「失望した」「どう指導をしているのか疑問」
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会が24日、都内で行われ、夏場所直前、キャバクラ通いで謹慎休場となった大関朝乃山(27)=高砂=に厳しい声が挙がった。
矢野弘典委員長(78)=産業雇用安定センター会長=は会見で「朝乃山の行動は正直に申し上げて失望した。部屋の師匠がどういう指導をしているのか疑問。何と言っても協会の看板力士なわけですから、次の横綱に一番近い力士でありますから、余りに軽率で自覚が足りないんじゃないかと思う。本当に残念に思った」と語った。
現在はコンプライアンス委員会で調査中。横審委員は八角理事長(元横綱北勝海)から話を聞いた。「どうして、どういう状態でそうなったのか、という事について、しっかり調査をして対処の仕方を公正に行っていただきたい。地位が上がるほど、責任と義務が上がるのは相撲界に限った事ではない。どこの世界でも同じ事。ファンの皆様はそういう世界に身を置いていますので、大相撲の世界だけが世間と違う事をやって許されるという事はありえない。ルールを大事にする。誰しもがそれを守らなくちゃいけない事。特に地位の高い人はそれを大事にする必要がある」と、公正な処分を求めた。
まだ若く、再起する事を期待。「心を入れ替えてやり直してほしい。素晴らしい素質を持った力士とみんなが認めています。心の問題ですね。今回のことは本当に反省材料になれば、次の道も開けるんじゃないでしょうか」と猛省を促した。



