平野歩夢がスケボーでも五輪決定的に 本職スノボとは「全く別物」前人未到の二刀流

パークの男子予選で演技する平野歩夢=米アイオワ州デモイン(共同)
平野歩夢
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 「スケートボード・デュー・ツアー」(21日、デイモン)

 スノーボード男子ハーフパイプで冬季五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(22)=木下グループ=が、スケートボードでの夏季大会出場を確実にした。男子パーク予選が行われ、平野は26位で敗退したものの、他の日本選手も準決勝に進めなかったことで、五輪予選ランキングでの平野の日本勢トップが確定。同種目の予選対象大会が終了したため、開催国枠1枠での東京五輪出場が決定的となった。

 平野は18年2月の平昌五輪後、19年からスケートボードの大会に本格挑戦。スノボ同様の高い空中技などを武器に同年の日本選手権で優勝するなど結果を出し、五輪予選対象の国際大会でも着実にポイントを稼いで日本勢トップにつけていた。

 本職スノーボードのオフのトレーニングでスケートボードの練習をすることはあったものの「競技としては全く別物」とキッパリ。本格的な“二刀流”挑戦は周囲が思うほど簡単なものではないと強調しており、「乗ってる物は似ている雰囲気があるが、こっち(スノボ)がうまいからこっち(スケボー)もうまいというのは現実的にない」と断言していた。

 「どっちも中途半端になる可能性だってある」というリスクを負いながらも異種目に飛び込んだのは、前人未到の挑戦に意義を感じたからだという。「何かを失ってでも何かを得ようという、他の人にはない精神的な強さが生まれる」。スノーボードと夏季新種目のスケートボードの両種目での五輪出場となれば、もちろん史上初の快挙となる。

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