大会中の国内人流、スパコン検証を検討 丸川五輪相「懸念に科学的に答えられるように」

 丸川珠代五輪相(50)が18日、閣議後の定例会見を行った。東京五輪・パラリンピックの新型コロナウイルス感染防止策の一端として、AIやスーパーコンピューターを使って大会中の会場外も含めた人の動きをシミュレーションすることを検討していると明かし、「懸念について科学的に答えられるように取り組みたい」と語った。

 五輪開幕まであと2カ月となる中、世論調査では依然、大会の中止や再延期など否定的な意見が7割を超える厳しい状況となっている。それを踏まえ丸川氏は、国民の懸念材料の一つは観客を含めた大会開催時の人の移動だとした上で、「東京都と国で協力して、AIやスパコンを使ったシミュレーションを一緒にできないかと投げかけをした」と報告した。

 政府は昨年、横浜スタジアムでのプロ野球の試合で、コロナ対策の実験を実施。スーパーコンピューター「富岳」によるシミュレーションを用いながら、球場内の感染リスクや人の密集具合などを測定している。

 丸川氏は「我々はスタジアム内で(シミュレーションを)やっているし、東京都はライブサイトをやっていただいているが、大会の外側の人流まで含めてはやっていない。そこの懸念について、科学的に答えられるように取り組みを進めたい」と述べた。

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