宇良が4勝目「たまたま」足取りで白鷹山を下す
「大相撲夏場所・5日目」(13日、両国国技館)
西十両2枚目に番付を上げた宇良(28)=木瀬=が白鷹山(高田川)を足取りで下し、4勝目(1敗)を挙げた。突き放されても前傾で耐えて、隙を突いて相手の右足を取った。そのまま、相手を浮き上がらせ、土俵外に投げ飛ばした。
「勝てて良かった。(足取りは)たまたま」と淡々と振り返った。
4日目から観客を動員して開催。温かい拍手が国技館に戻ってきた。「お客さんが喜んでくれたらうれしい。励みになる」と応援には熱戦で応えた。
あと10日、まだまだ先は長い。「僕の中では中日を越えるまで、まだ前半戦(序盤)の気持ち。5番しか、三分の一が終わったところ。白星を重ねていきたい」と話した。
2度の右膝手術で一時は序二段まで降下しながら長いリハビリを乗り越え、昨年11月場所、16場所ぶりに関取復帰して9勝6敗。初場所、先場所と連続で10勝を挙げた。2017年九州場所以来、約4年ぶり幕内返り咲きを狙う。