宇良が人気業師対決を制す「逃がさない気持ちで」炎鵬をきめ出しで2連勝

炎鵬(左)の腕を極める宇良=両国国技館(撮影・高石航平)
宇良に敗れ土俵下でもん絶する炎鵬(撮影・高石航平)
炎鵬(左)を破る宇良(撮影・高石航平)
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 「大相撲夏場所・2日目」(10日、両国国技館)

 西十両2枚目に番付を上げた宇良(28)=木瀬=が炎鵬(26)=宮城野=との人気業師対決に、きめ出しで勝ち、初日から2連勝とした。

 “令和の技能マッチ”は先場所に続き、宇良が激戦を制した。張られてもろ差しを許したが、のけぞってこらえると、相手の右腕を取り小手に振って、強引に投げ飛ばした。炎鵬は右腕を抱え、苦痛に顔をゆがめた。

 「流れは負けてましたね。ポジティブに考えるならああいうところから反応して切り替えてできたのは、悪かったと思うけど、良かったとも思える」と、独特の表現で振り返った。

 最後は非情な攻めで小兵を振り切った。「自分としては、ここは逃したらダメだと思った。絶対に逃がさない気持ちで」と、全力を出し切った。

 自身が2度の右膝手術で長期リハビリ中、幕内土俵で大暴れしていたのが2歳年下の関取最小兵で168センチ、98キロ、の炎鵬。「すごいな、と思って見ていた」と言う。

 先場所は炎鵬戦で負傷し9日目から2日、休場した。スピードがあり、技も豊富な相手と再戦。「しんどいですね。ちょっと弱気になる。当たるのは嫌な相手。(無観客で)お客さんが入っていなかったので前よりかは落ち着いて取れた」と、苦笑いした。

 一時は序二段まで降下しながら長いリハビリを乗り越え、昨年11月場所、16場所ぶりに関取復帰して9勝6敗。初場所、先場所と連続で10勝を挙げ、2017年九州場所以来、約4年ぶり幕内返り咲きが狙える番付に回復した。

 夏場所後の6月22日には29歳になるアクロバット力士。「残りも自信を持って一番、一番、相撲を取っていきたい」と意気込んだ。

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