幕内天空海 先場所も交通事故に遭っていた 11月場所に続き… 「修理費60万くらい」

 「大相撲夏場所」(9日初日、両国国技館)

 1場所で幕内復帰した天空海(30)=立浪=が5日、茨城県つくばみらい市の部屋で調整し、稽古後、電話取材に応じた。新入幕の11月場所中、ダンプに激突され負傷したことに続き、先場所でも交通事故に遭っていたことを明かした。

 場所入りはいつも部屋から父の車で送ってもらうが、3日目、またも追突された。「先場所もです。3月も高速で斜め後ろから。左後ろからですね。ほぼあっちから突っ込んできた。びっくりですよ。ギリギリ間に合ったから良かったけど。協会に連絡したら『土俵入りに間に合わなければ連絡して』と。間に合ったんで良かった」と、何とか幕内土俵入りにはたどり着けた。

 首を痛め、その日、徳勝龍(木瀬)には敗れた。「その日、けがして、踏んだり蹴ったりでした。休場してたらやばかったですよね」と、ギリギリの痛みだった。

 4日目、千代丸(九重)にも惨敗。だが「風呂に入ってシャワーを浴びてたら血が流れたのか、動きが良くなってきて、固まってたのがほぐれてきて。そしたら、次くらいから動きが良くなってきて。後はがむしゃらに出ようと思って出たりしていたら、勝ちがどんどん重なってって感じです」と5日目から連勝し最後は勝ち越した。

 高速道路の料金所を出て本線入ったところでの事故。不運なことに「向こうは無保険、無車検だったんですよ。嫌になっちゃいますよ、踏んだり蹴ったり。勘弁してほしいですよ。前の車、事故られて、後ろ、おかまをほられて。買い換えたばかりで事故車になっちゃいました、すぐに。だいぶ修理費も60万くらいかかった。あっちはお金のない人だから取れないし。(自分の)保険を使って。自分の保険を減らすしかない」と現状、自腹だ。

 前回のダンプ同様、今回も首にダメージ。「頸椎(けいつい)捻挫というか痛い。首が一番、ぶわっときた。横からだったから」と嘆き。ただ「当てられた場所は勝ち越しているんですよね。当たりがいいのかもしれないですね、もしかしたら」と、笑い飛ばした。

 茨城県出身。忘れられない!?茨城からの道中も今場所が最後。今場所後に東京都台東区に部屋が移転する。「父親に頼むのも最後かなと思いますね、送り迎えも。渋滞があると、1時間半とか。往復で3時間くらい。今度は15分で着いちゃう。タクシーが使えるから。東京はありがたい。寂しいですけど、お世話になったので。そこは感謝しながら。都内に行ったら都内で近い。ジムも近くにある。体にはいいかな。時間を違うことに有意義に使える。ワンランク上に上がれるかな。全体的に」と、近くなることを歓迎した。

 首も癒えて仕上がりも悪くない。「先場所、途中でけが、肉離れしたんですけど、だいぶよくなって、不安なところはなく。そんな感じ」と力を込めた。

 自身より番付上位の幕内明生(25)、豊昇龍(21)の弟弟子2人を追う。「早く追いつけるように大勝ちして。9番が最高なので、2桁勝ってみたい。明生も三賞を取ったりして、指くわえて見ているだけだったので。今場所は(三賞を)取れるような成績をできるように」と意気込んだ。

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