14歳・玉井陸斗が8位入賞 大技に光!入水乱れるも高得点 五輪「メダル争いしたい」

 玉井陸斗の大技「109C」連続合成写真
 決勝6本目を終えてタッチを交わす玉井陸斗(撮影・堀内翔)
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 「飛び込み・W杯」(4日、東京アクアティクスセンター)

 東京五輪最終予選と五輪テスト大会を兼ねて行われ、男子高飛び込み決勝は3日に初の五輪出場を決めた14歳の玉井陸斗(JSS宝塚)が424・00点の8位入賞と大健闘を見せた。

 14歳が大健闘の8位入賞だ。五輪代表を劇的に決めてから一晩。玉井は緊張から解き放たれたかのように、安定した演技を連発した。終盤で大きなミスも出たが、中盤までは海外選手とメダル争いを繰り広げる度胸も見せた。「初めての大きい国際大会で入賞できて率直にうれしいです」。納得の表情で汗をぬぐった。

 「ここ1カ月ぐらい全然飛んでいなかった」という大技を決勝の3本目で解禁した。予選、準決勝で飛んだ難度3・0の『107B(前宙返り3回半えび型)』から、難度を3・7に上げた『109C(前宙返り4回半抱え型)』に果敢に挑戦。着水がやや乱れたが77・70点を出し、演技終了時点で4位につけた。「練習よりはうまくいかなかったけど、高得点を出せた」と手応えをつかみ喜んだ。

 3日の予選は崖っぷちの状態から準決勝に進出し、滑り込みで五輪代表に内定。馬淵崇英コーチは「最後の最後で諦めずに最高の演技を決めた。非常に成長した」と目を細め、玉井も「決勝でトップ選手と戦って、自分もこういう舞台で戦える選手なんだと思うことができた」と自信もつけた。

 今後は大会の予定がなく、テストトライアルで東京五輪へ調整する。夢舞台の目標は「まずは入賞と思ってますけど、調子が上がればメダル争いがしたい」と貪欲。今大会この種目は中国勢など海外トップ選手が不参加で、メダルまで「まだまだ遠い」と自覚する一方、「調子も上がっている。このまま突っ走っていきたい」と気合は十分。日本人初の飛び込み五輪メダル獲得へ、成長著しい少年がこの経験を糧にする。

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