「陸上・静岡国際」（３日、エコパスタジアム）

　女子８００メートルが行われ、北村夢（２５）＝エディオン＝が５０００メートル東京五輪代表の田中希実（豊田自動織機）の猛追をしのぎ切り、２分３秒０５で優勝した。

　１７、１８年日本選手権女王の北村が復活ののろしをあげた。積極的にペースを握ると、ラストスパート勝負では田中の猛追をしのぎ切って、先頭でゴールを駆け抜けた。

　「久しぶりの大きな大会で、勝ちきることが目標だった。大きな収穫」と笑顔。故障の影響もあり、近年は不振に陥っていたが、今季は調整も順調。「スピード的にもだいぶ戻ってきているし、自信はある。大学４年の時に国内無敗だったので、もう１度そのような年にしたい。五輪に繋がるような走りができれば」と、手応え十分。田中ら年下の選手が台頭してきているが「まだ負けないぞ、という気持ちでいる」と、拳を握った。