大相撲で55年ぶり珍事 新番付発表も新三役、新入幕など1人もなし

 日本相撲協会は26日、夏場所(5月9日初日、両国国技館)の新番付を発表した。

 今場所は新横綱・新大関・新三役・新入幕・新十両が1人もなし。「新」ゼロは1966年夏場所以来、55年ぶり史上2度目の珍事となった。

 先場所で鶴竜(現鶴竜親方)が引退したため、白鵬(36)=宮城野=が2012年秋場所以来の一人横綱となった。一人横綱経験者が再度一人横綱になるのは史上初めて。白鵬は先場所を途中休場し、右膝を再手術。夏場所は6場所連続休場の見通しで、7月の名古屋場所で進退を懸ける意向を示している。

 先場所3度目優勝を果たした照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=が2017年秋場所以来21場所ぶり大関復帰し、西大関2枚目に就いた。平幕陥落後の大関復帰は1977年春場所の魁傑以来44年ぶり。序二段陥落後の返り咲きは史上初。

 朝乃山(27)=高砂、貴景勝(24)=常盤山、正代(29)=時津風、照ノ富士が4大関を形成し、横綱昇進レースを争う。4大関は2019年名古屋場所(豪栄道、高安、貴景勝、栃ノ心)以来。

 正代は初場所以来2度目の大関カド番。

 先場所10勝を挙げ、優勝争いを引っ張った元大関の高安(31)=田子ノ浦=が昨年初場所以来7場所ぶり関脇復帰。三役は4場所連続。隆の勝(26)=常盤山=が4場所連続の関脇で、三役も4場所連続となる。

 御嶽海(28)=出羽海=が3場所連続の小結で、三役は6場所連続。大栄翔(27)=追手風=は2場所連続の小結。

 再入幕は3人。石浦(31)=宮城野=が4場所ぶり、千代丸(30)=九重=が5場所ぶり、天空海(30)=立浪=が2場所ぶりに復帰した。

 再十両は2人。大翔鵬(26)=追手風=が4場所ぶり、“昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫、王鵬(21)=大嶽=が2場所ぶり復帰となった。

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