田中希実 悔しいV「70点」 1500、5000メートル2種目五輪出場視野に

グランプリ女子1500メートル決勝 先頭を快走する豊田自動織機TCの田中希実(手前)
 女子1500メートルで優勝し、笑顔でポーズをとる田中希実
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 「陸上・兵庫リレーカーニバル」(25日、神戸ユニバー記念競技場)

 緊急事態宣言を受けて無観客で行われ、女子1500メートルは日本記録(4分5秒27)を持つ東京五輪5000メートル代表の田中希実(21)=豊田自動織機TC=が4分10秒14で優勝した。

 800メートル付近でトップに立ち、そのまま逃げ切った田中は「70点」と自己評価。強風に加えて急きょペースメーカーが欠場したため「タイムより勝負に徹した」と目標を果たした一方、「4分1桁台なら、五輪参加標準記録(4分4秒20)を切る地力がついたという実感が得られたと思う」と悔しさが残った。

 5000メートルに続き、「大事にしている」というこの種目での五輪出場も視野に入れる。そこで自らに課しているのが、今季の過密なレース数だ。3月末から今大会まで6週連続で競技会や記録会に出場し、そのほとんどで800、1500、3000メートルの中の2種目をこなしている。

 田中は「5000メートルで決勝に残るとしたら数日で2本走らないといけない」とした上で「もし1500メートルの権利を得られたらよりハードなスケジュールになる。恥ずかしくないレースをしたい」と説明。5000メートルと1500メートルで出場すれば、日本女子初。マルチな才能を開花させたい。

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