五郎丸歩 スタンドで現役ラスト「きょうで終わり迎えた」負傷で欠場も仲間ねぎらう

 「ラグビー・トップリーグ・プレーオフトーナメント2回戦、クボタ46-12ヤマハ発動機」(24日、江戸川区陸上競技場)

 ヤマハ発動機(ホワイト・カンファレンス=白組6位)は12-46でクボタ(レッド・カンファレンス=紅組3位)に敗れた。今季限りでの現役引退を表明していた元日本代表FB五郎丸歩(35)は負傷のため登録外で、スタンドで“ラストゲーム”を迎えた。クボタのほか神戸製鋼(白組2位)、サントリー(紅組1位)、リコー(白組4位)も8強入りを決めた。

 W杯で世界を驚かせ、正確なゴールキックで日本列島にラグビーフィーバーを巻き起こした。「五郎丸ポーズ」が流行語大賞候補になり、誰もがそのポーズをまねた-。一時代を築いた男が、選手生活の最後をスタンドで迎えた。試合が終わると、ゆっくりと席を立ち、引き揚げてくる仲間を握手とハグで迎えた。自身の選手生活が断たれた感傷など感じさせず、静かな笑みを浮かべて選手たちをねぎらった。

 「30何年間、長いことラグビーをしてきたが、今日で終わりを迎えた。悔しい思いを次のグラウンドで晴らすことはもうできないけれど、人生のセカンドステージに向けて、自分の大きなモチベーションにしたい」

 試合後に行われた緊急のオンライン取材対応。多くを語らず、短い言葉で心境を吐露した。気持ちの整理をつけた上で、改めて記者会見をするという。

 欠場理由は負傷。2週間前に脚に肉離れを負った。それでも直前まで全体練習に入ってチームを引っ張った。「最後までチームのために体を張ってくれた」と堀川監督。レジェンドは静かに、そして堂々とスタジアムを後にした。

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