紀平梨花、腰痛は古傷の影響「左足をかばってループばかり跳んで右の腰にきた」

 フィギュアスケート「世界国別対抗戦」(丸善インテックアリーナ大阪)から一夜明けた18日、出場選手のオンラインによる記者会見が行われた。女子でショートプログラム(SP)4位、フリー5位の紀平梨花(18)=トヨタ自動車=は、大会直前に発症した腰痛が古傷の左足首の影響だったことを明かした。

 会見場の椅子に痛みをこらえるように座った紀平だが、アクシデントは前向きに捉えていた。「SP、フリーの朝の練習で(高難度のジャンプを)跳ばないようにしていたら、フリーの6分間練習でコンディションがよかった。痛みはあるが、筋肉のコンディションがよくジャンプが跳びやすい状態だった」。これまでは「練習量を落とすのが不安で、跳びすぎていた」と言うが、「あそこまで練習量を落とすと、本番のいい状態につながると気づけた」とジャンプ練習の量的なバランスを学んだという。

 「立っているだけで痛い」というほどの痛みは、以前から抱えている左足首の故障の影響が考えられるという。「(先月の)世界選手権で左足を無理した影響で腰にもきてしまった。左足をかばって(負担の少ない)ループばかり跳んで右の腰にきたと思う。やりすぎはほかのところにくるんだと気づいた」と説明した。

 今季最終戦を終えてつかの間のオフに入るが、まずは腰の治療を優先。ストレスは「動けないから、食べ物で発散するのは無理。コロナで出かけられないし、強いて言うなら寝転がって好きなテレビを見たいかな。(バラエティー番組の)『モニタリング』が好きです」と、五輪シーズンを前にささやかな休息を楽しみにしていた。

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